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(一社)軽金属学会より第59回小山田記念賞の受賞が決定しました
お知らせ
アルテミラグループのアルテミラ株式会社 (本社:東京都文京区 以下 アルテミラ )と MAアルミニウム株式会社(本社:静岡県裾野市 以下 MAアルミ)は、「オールリサイクル飲料用アルミボトル缶の開発と実用化」について、(一社)軽金属学会より第59回小山田記念賞を受賞しました。
今回の受賞技術は、100%リサイクル材を使用したアルミボトルとキャップの実用化とその製造技術に関するものです。アルミボトルはリシール機能があり、PETボトルに比べ、ガスバリア性・遮光性に優れた特性を有しています。一方で、アルミボトルは飲み口部分の縮径加工において優れた加工性が要求されるため、リサイクル材である使用済み飲料缶(Used Beverage Can、以下 UBC)の配合率を高くすると成形不具合が発生しやすくなる課題がありました。また、キャップには密封性などの性能が求められるため、新地金の使用率が高い高強度材が使われてきましたが、100%リサイクル材でも同等の特性を得るための開発を行いました。MAアルミでは製造工程最適化による材料開発、アルテミラでは成形加工方法の改良などにより、製品の要求特性を満足することに成功しました。これらの取り組みにより、ボディとキャップの両方を100%リサイクル材で同一合金(ユニアロイ)化した世界初のオールリサイクルアルミボトルを開発し、国内飲料メーカーに採用され実用化されています。当該アルミボトルはキャップにもリサイクル材を使用したことで 1 缶当たりの CO2 排出量を約 37%削減し、より環境負荷が少ない容器として循環型社会の実現に貢献しています。
アルテミラグループは、今後もUBC の回収から鋳造、圧延、製缶、キャップ製造に至るまで一貫してグループ内で実行できる強みを生かし、循環型社会をリードして参ります。
小山田記念賞とは
軽金属の生産ならびに製品に関係したわが国の優れた技術を対象とし、その技術を確立した発明・考案あるいは研究の功績者に贈られるものです。
アルミボトル
(ご参考)アルテミラグループ 水平リサイクルシステムのご紹介